靴と一口に言ってもいろいろなものがあります。
ただ、なんだかんださまざまな靴を履いてみて、最終的にはスニーカーに戻ってくるという方も多いのではないでしょうか?
スニーカーほど多様なシーンに対応してくれる靴は他にないといっても過言ではありません。
そんなスニーカーだからこそお気に入りのものはできるだけ長く履いていきたいところです。
そこで大切なのがお手入れ方法です。
きちんとした洗い方でお手入れをすることによって、より綺麗な状態を保てるようになりますし、より長く履けるようになります。
ここでは、スニーカーの洗い方についてご紹介していきたいと思います。
新しいスニーカーにはまず防水スプレー
靴というのはもともと汚れやすいものなのですが、その中でもスニーカーというのは特に汚れやすく、同時に「汚れても仕方ないもの」とどこか諦めている方も少なくありません。
確かにいろいろなシーンで使えるスニーカーだからこそ汚れやすい部分は確かにあるのですが、だからといって諦める必要はありません。
もし今手元に新しいスニーカーがあったり、新しいスニーカーをこれから購入する予定があったりする場合には、まずお手入れの一環として防水スプレーを使うようにしましょう。
防水スプレーというと水のみを防ぐものと思われがちなのですが、ちょっとした汚れであれば防水スプレーがしっかりとガードしてくれます。
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【防水スプレーの使い方】
防水スプレーの使い方はそれぞれの防水スプレーの本体に書かれているはずです。
基本的にはそれを守っていきましょう。
だいたいは20㎝から30㎝くらい離れたところから全体が満遍なく濡れるようにかけていくという感じになるかと思います。
その後はしっかりと乾かしてください。
防水スプレーをする頻度はケースバイケースなのですが、最低でも月に1回はおこなっておきたいところです。
どうしても防水効果は徐々に薄れてきますので、そのスニーカーを履く頻度に合わせてこまめにおこなっていきましょう。
よく履くスニーカーであれば週に1回でもいいですし、そこまで頻繁に履くわけではないなら2回から3回ほど履いてからその都度防水スプレーをするという形でもいいかと思います。
【防水スプレーを使う上での注意点】
先では防水スプレー本体に書かれている使い方を守るという話をしましたが、防水スプレー本体には注意書きもあるはずです。
それも守るようにしましょう。
室内ではなく屋外で使うようにする、使うときにはマスクを着用する……こういったことを守って安心安全に防水スプレーを使っていくことが大切です。
また、防水スプレーをかけるのはあくまでも外側のみで、防水スプレーをかけた後にはしっかりと乾かすようにしてください。
時間についても目安が記載されているかと思いますので、それを守るようにしましょう。
乾かないままにしておくと防水スプレー自体がシミになってしまう可能性があります。
あとは、防水スプレーが何に対応しているかという部分も必ず確認しておいてください。
布製品に対応している防水スプレーであれば布製のスニーカーにも使えますが、革製のスニーカーなどには使えません。
自分の持っているスニーカーの素材に対応している防水スプレーを選ぶようにしましょう。
布製スニーカーにちょっとした汚れがついたときの洗い方
スニーカーというとやはり布製のものが多いのですが、布製のスニーカーは本当にちょっとしたことで汚れてしまいますし、その汚れも目立ちやすいです。
そのため、汚れに気づいたらこまめに洗うようにしましょう。
ちょっとした汚れがついたときには中性洗剤とタオル、ブラシ、ビニール手袋があれば、簡単にお手入れができます。
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【準備と予洗い】
まず、布製のスニーカーを洗う場合には靴紐と中敷きを外してください。
外してしまった靴紐と中敷きは別で手洗いしてもいいですし、ネットに入れて洗濯機で洗ってしまってもOKです。
靴紐と中敷きを外したら、タオルやブラシを使って砂やホコリなど予洗いで落とせる汚れは落としておきましょう。
これはシャンプー前のブラッシングや予洗いと同じようなものです。
【水洗いとすすぎ】
予洗いが終わったらスニーカーを水で濡らして、ビニール手袋をした上で中性洗剤とブラシで布の部分を洗っていきます。
中性洗剤は台所洗剤などでOKです。
ブラシは靴洗い用のブラシであればそれが理想ではありますが、使わなくなった歯ブラシなどでも代用できます。
生地が傷まないように優しく丁寧にブラッシングをしてください。
スニーカーのゴムの部分はブラシだと傷んでしまう可能性がありますので、できれば靴用の消しゴム、それがなければメラミンスポンジで汚れを落としていきましょう。
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汚れが落ちたらすすぎです。
洗剤が残るとそれが黄ばみにつながってしまいますので、しっかりと洗剤を落とすようにしてください。
【水気をとって日陰に干す】
洗剤を落とし、綺麗にすすぎ終わったスニーカーがびちょびちょになっているかと思います。
たまに洗ったスニーカーをびちょびちょのまま干している方を見かけるのですが、これは絶対にNGです。
見た目が綺麗になったとしても、臭いが出てきます。
臭いを防ぐためにも、干す前にできる限り水気を取るようにしましょう。
擦ってしまうと摩擦で生地が傷んでしまうので、タオルなどで裏表から挟むように水分を取っていきます。
水気を取ったら風通しのいい日陰に干します。
完全に乾いた後で、最初にご紹介した防水スプレーを使うことでより綺麗な状態でスニーカーを履き続けることができます。
布製スニーカーにひどい汚れがついたときの洗い方
もし布製スニーカーにひどい汚れがついてしまった場合には、もう少し時間をかけて洗っていきましょう。
漂白剤入りの洗濯用洗剤、もしくは重曹と洗濯用の洗剤を使ったつけおき洗いがおすすめです。
【漂白剤入りの洗濯用洗剤を使う場合】
もし漂白剤を使えるスニーカーなら、漂白剤入りの洗濯用洗剤を使ったつけおき洗いで綺麗になります。
バケツにぬるま湯を入れて、使用目安よりも多い6倍ほどの漂白剤入りの洗濯用洗剤を混ぜてつけおきましょう。
6倍よりも多少多くなっても問題はないのですが、スニーカーによっては色が抜けてしまう可能性もありますので注意しておきましょう。
真っ白なスニーカーであれば一晩くらいつけおきしておいても問題はないでしょうが、金属がついているものだと錆びてしまう可能性がありますので1時間以内でつけおきを終わらせたほうがいいです。
【重曹と洗濯用の洗剤を使う場合】
重曹は万能アイテムと言っても過言ではなのですが、その重曹と洗濯用の洗剤を混ぜたものにスニーカーをつけおきするというやり方もあります。
お湯1リットルに対して、重曹は大さじ3杯くらい、洗濯用洗剤はキャップ1杯くらいを目安にすればOKです。
よく混ぜて、その中にスニーカーを1時間くらいつけておきましょう。
おそらく重曹と洗濯用洗剤の組み合わせでつけおきをすることで、かなり綺麗になるかと思います。
もしもう少し綺麗にしたい部分があった場合には、重曹ペーストを使いましょう。
重曹ペーストは重曹と水を2対1の割合で混ぜるだけで簡単にできます。
シンプルではありますが、重曹ペーストは頑固な油汚れも落としてくれるくらいのパワーを持っているので、大抵の汚れは取れるはずです。
汚れている部分に重曹ペーストをつけて、優しく丁寧に洗ってください。
【しっかりとすすいで水気をとって日陰に干す】
漂白剤入りの洗濯用洗剤、重曹と洗濯用の洗剤のどちらであっても、つけおき洗いをした後にも丁寧にすすぎをおこなっていってください。
洗剤が残っていると黄ばみなどの原因になります。
丁寧にすすいだら、干す前にできる限り水気を取ります。
先でもお話しましたように、臭いを防ぐためです。
タオルなどで裏表から挟むように水分を取っていき、風通しのいい日陰に干します。
完全に乾いた後で、最初にご紹介した防水スプレーを使っていきましょう。
合皮のスニーカーの洗い方
合皮というと丈夫なイメージがあるかもしれませんが、実は結構デリケートな素材です。
おしゃれ着用の中性洗剤とタオル、ブラシを用意して、洗っていきましょう。
先ほども紹介したジェイソンマークで大丈夫です。
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【水を含ませたタオルで拭いていく】
まず、タオルに水を含ませて表面を水拭きしていきます。
できるだけ柔らかいタオルを使いましょう。
これが予洗いにあたります。
【中性洗剤で洗って、拭き取り】
予洗いが終わったら、ブラシに中性洗剤をつけて泡立てて洗っていきます。
ブラシもタオルと同じように、できるだけ柔らかいものが望ましいです。
全体に泡が行き渡ったら、濡らしたタオルでその泡を拭き取っていきます。
水洗いをしてもいいのですが、水洗いをすると合皮がかたくなってしまうこともありますので日常的なお手入れということであれば泡立てて拭き取りというやり方でOKです。
スエード製スニーカーの洗い方
スエード製のスニーカーは水につけてしまうとシミになってしまう可能性がありますので、基本的にはあまり水を使わないようにしたほうがいいでしょう。
お手入れで使っていくのはブラシです。
毛のブラシとゴムのブラシがありますので、どちらでも好きな方法を使ってOKです。(初心者におすすめなのはゴムのブラシです
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【毛のブラシを使う場合】
毛のブラシを使う場合、まずは毛並みに逆らってホコリを落としていきます。
次に、毛並みにそって使って、乱れてしまった毛並みを整えていきます。
雑にやってしまうと毛が抜けてしまうので、丁寧に優しくブラッシングをおこなっていきましょう。
毛のブラシをお手入れに使う場合には、履いた後に毎回ブラッシングをおこなっていくことをおすすめします。
【ゴムのブラシを使う場合】
ゴムのブラシの場合には、毛の奥にある汚れをかき出していくようなイメージでいろいろな方向に動かしながらブラッシングをおこなっていきます。
ゴムの部分が柔らかければ柔らかいほど、効果を発揮してくれるはずです。
ゴムのブラシだけでも綺麗にはなりますが、もっと綺麗な仕上がりを目指す場合にはゴムのブラシで汚れを落とした後に毛のブラシでさらに毛並みを整えていくといいでしょう。
スエード製のスニーカーを初めてお手入れするという場合には、ゴムのブラシのほうが使いやすいかと思います。
革製スニーカーの洗い方
そして、もっともお手入れに手間がかかるのが革製のスニーカーです。
専用のブラシ、専用のクリーム、布を用意して、丁寧にお手入れをおこなっていきましょう。
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【ブラッシング後に、古いクリームを落とす】
まず、専用のブラシでブラッシングをおこなっていきましょう。
これは予洗いのような役割を果たします。
専用のブラシといってもジェイソンマークがあれば大丈夫です。
ブラッシングが終わったら、古いクリームを落としていきます。
布を使って古いクリームを落としていくのですが、布もやはりできる限り柔らかいものが望ましいです。
柔らかい布で革を傷つけてしまわないように、優しく丁寧に古いクリームを落としていきましょう。
【新しいクリームを塗って、余分なクリームを落とす】
専用のクリームにもいろいろなものがありますが、無色のクリームがおすすめです。
色がついているものも悪くはないのですが、その色の革にしか使えません。
無色のものであれば革の色味を気にすることなく使っていくことができます。
専用のクリームは少量でもよく伸びていきます。
革製のスニーカーに限ったことではないのですが、革製品のお手入れのときにはついついクリームをたっぷりとつけすぎてしまうものです。
クリームを塗りすぎてしまうとシミになってしまう可能性もありますので、注意しておきましょう。
シミを作らないためにも、布を使って余分なクリームを落とす作業も忘れないようにしておいてください。
【革に対応している防水スプレーで仕上げを】
革のスニーカーというのはやはり長く使っていきたいものです。
そのためにも、最後の仕上げとして革に対応している防水スプレーを使うようにしてください。
そうすることでより綺麗な状態を保つことができますし、長く履き続けることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ややこしくて完全に理解できなかった方は、防水スプレーはcrep、ブラシはジェイソンマークを購入しておけば、ほとんど完結します。
Crep Protect クレッププロテクト 2本セット クレップ 防水スプレー
[ジェイソンマーク] シューケア キット Essential KIT あらゆる素材に対応可能 シュークリーナー
これさえあれば手軽にスニーカーを洗うことができます。
皆さんもぜひ、お気に入りのスニーカーをお手入れしてあげてください。
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